題名:TYPISCH JAPANISCH (テューピッシュ ヤパーニッシュ)

名前:Beheim(ベーハイム) 貴士 さん

国名:ドイツ
インタビュー

  ミュンヘンへ、家ぞくでじゅう道のおうえんに行きました。田村りょう子や日本のせん手が出るからです。オリンピアパークに着くと、青いはっぴを着た人たちがぼくたち一人一人に、はっぴとはちまきとはた、それにプリントをくれました。そのプリントには、田村りょう子のおうえんのやり方がのっていました。組み合っている時は、
「たむら チャチャチャ」
まての時はしずかにして、おさえこみの時は
「たーむーらー、たーむーらー」と言う。
と、書いてありました。
ぼくは、みんなと同じ青いはっぴを着て、はちまきをしめて、はたをふったり、みんなと同じことばでおうえんするのが、はずかしくて、いやで、
「なんですきな時、自分がおうえんしたいようにやってはだめなのかな」
と、ふしぎに思いました。 ぼくは思わず、
「TYPISCH JAPANISCH! テューピッシュ ヤパーニッシュ」
と、言ってしまいました。
 試合が始まりました。ぼくたちは、とく野や山下やむね田が出た時も、おうえんしました。ぼくの父はオーストリア人なので、オーストリアが勝つと思わず日本のはたをふってしまいました。広い会場を見回すと同じかっこうをしているのは、日本のおうえんだんだけでした。ぼくは、始めのうち小さな声でみんなに合わせておうえんしていたけど、他の国の人たちがどう思っているか気になりました。でもその時ぼくは、はっとしました。
「そうだ。こっちの人たちにとってはまず自分たちのことが大じで、日本のおうえんだんがどんなかっこうをしていても、問題ではないはずだ。それを気にしていたぼくこそTYPISCH JAPANISCH! テューピッシュ ヤパーニッシュだった。」
  それからは、田村りょう子が出てくると、ぼくはみんなといっしょに、できるだけ大きな声で、思いっきり大きくはたをふって、「たむらチャチャチャ、たむらチャチャチャ」
 



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