題名:私の好きなオランダ

名前:浜田 真子さん

国名:オランダ

   オランダに来て間もないころ、ある日住宅街を散歩していたら、ある家の玄関わきに、イスに腰かけた大きな人形が置いてありました。おばあさんの様な感じの人形で、魔法使いでも住んでいるのかと、ちょっと不気味な感じがしました。オランダ人に、それは何かとたずねたら、その家には、五十才になる女の人が居るはずだと教えてくれました。  
    つまり、五十才の誕生日は特別にめでたい誕生日で、「サラ」と呼ばれる人形をかざってみんなに祝ってもらうのだそうです。  
    またある日、大きなタレ幕に「50jaal○×△」とオランダ語で書いてあるのを見た事もありました。それは、結婚五十周年のことかもしれないと教えられました。  
    人生の中で五十という数字が特別な意味を持つ事に驚きましたが、それを近所の人達にわざわざ知らせるという事にもっと驚きました。そして、通りすがりの人が気軽に、おめでとうと声をかけて行くのです。子供の誕生日も、庭中に風せんや小旗をかざります。五月のグラジュエイションの時期には、イグザムにパスした学生の居る家では、国旗に、カバンをぶらさげて、外にかかげます。個人の喜こびをみんなで祝う事ができる人達なのだと、とても感動しました。  
    「地球は神が造ったが、オランダはオランダ人が造った」と言うそうです。「一つの国」という仲間意識が高く、女王陛下の元に国民が強い絆でむすばれているのだと思います。自分らしく生きながら、お互いを尊重し、更に、お互いを温かく見つめあっている。そんな姿が、日常生活の風習の中にまだまだ生き続けているのだと思いました。  
    各個人個人の自信と、オランダ人としての誇りが、あの大らかさと力強さを生むのでしょうか。私はそんなオランダが大好きです。  
    つい先日も「ジャスト・マリジ」のタレ幕を下げてカーテンを閉めきっている家を見つけました。みんなで祝ってあげましょう。




題名:既成概念にとらわれず

名前:桜井 絢香さん

国名:イタリア
   初めての海外生活は、早くも一年がたとうとしている。言葉はもちろん、生活習慣の面で、とまどうことが多かった。その中で印象に残ったでき事を記してみたい。  
    ある日、アメリカンスクールの友達が、 「竹島は私達の島だ!それなのに、日本人がうばおうとしているんだ!」 と言った。いきなりの発言に驚いた私は、訳がわからなくて、ポカンとしていた。  
    その夜、私は、早速竹島について父に聞いてみた。なんの知識もなかった私は、韓国人の詳しい知識と発言力に感心してしまった。又、私は「どこでそのような知識を得たのか」という疑問をいだいた。後日たずねると、学校で習ったとの事だった。  
    そこで、日本の教科書を調べてみると、どこにも竹島のことは書いていなかった。竹島がどちらの国のものかという問題はさておき、そういった事を小学校で習うという事実におどろいた。私は今まで、学校で習う算数や歴史は、世界中どこでも内容は同じであると考えてきた。  
    また他の授業で、柔道は、日本古来のスポーツではない、という議論になった。その事についても調べてみた。約一世紀前、嘉納(かのう)治五郎が日本古来からの武術を改良して、創始した講道柔道との事だった。  
    私は、日本伝統のスポーツである事を確認した。他の人達に疑問を持たれた事により、日本のスポーツを詳しく知るきっかけとなった。  
    今まで、私達が習ってきた事実や当たり前だと思っていた知識は、全て正しいと思っていた。けれども、国や立場がちがう事で、見方や考え方、解しゃくの伝わり方が異なるという事に気がついた。  
    これからは、既成がいねんにとらわれず、広い視野をもって、いろいろな知識を深めていきたい。

 



------------------------ 第5回  入賞者一覧 ------------------------
一般の部 小中学生の部
[ 最優秀賞優秀賞佳作 ] [ 最優秀賞優秀賞佳作 ]
BACKHOME