題名:ケイリーのゆび

名前:寺本 茜さん

国名:イギリス

   げんちこうに、ケイリーというともだちがいます。あしもても、ゆびがいっぽんです。くつは、あかちゃんのくつをはいています。
   ケイリーとはじめててをつないだとき、てがせっけんみたいにつるつるだったので、びっくりして、おもわずわたしは
「わあっ」
と、いってしまいました。ケイリーが、
「うおっつまあらあ」(どうしたの) といったので、わたしは、
「ようフィンガーいずわんフィンガー」 といいました。するとケイリーが
「いえす。まいぶらだいずわんフィンガー」 といったので、もういちどびっくりして、
「わあい」
と、ききました。そのとき、ケイリーがなにかこたえましたが、こえがちいさかったからきこえませんでした。ケイリーは、したをむいて、かなしそうにしていたので、わたしは、もういちどは、ききませんでした。 ケイリーは、ぼうるつきはにがてだけど、ぼうるをじっとみて、二ほんのゆびでがんばっています。
   ケイリーは、けいさんがとくいです。みんなは、ゆびでたしざんをやるけどケイリーはあたまのなかでやります。わたしが四こけいさんをするあいだに、ケイリーは二十こぜんぶやってします。そして、にこにこがおでせんせいのところへもっていきます。ケイリーはやさしい子です。
   わたしは、ケイリーのゆびは、いっぽんでもはたらきものだから、すごいとおもいます。それに、あたまのコンピューターもよくはたらいていて、すごいとおもいます。だからわたしはケイリーのことがだいすきなのです。ずっとなかよしのともだちでいたいとおもいます。


題名:がっこうとおともだち

名前:上川 隆顕さん

国名:スイス


   ぼくは、いま、スイスのしょうがっこうにかよっています。ようちえんのおともだちは、ちがうしょうがっこうへいったので、あまりなかよしのおともだちはいません。 
   はじめのころ、ぼくは、よくけんかをしました。  
   「ちゅうごく人、ちゅうごく人」
といわれたり、いじわるをされたりしました。とてもいやなきもちだったので、ぼくは、しかえしをしました。 
   まい日、まい日、けんかをしました。  
   あるとき、四ねんせいのおにいちゃんが、
「もし、いじわるをする人がいたら、ぼくにすぐいってね。」
といいました。フェデリッコがけるので、ぼくがそのおにいちゃんにいうと、
「やめろ」
とちゅういしてくれました。そのおにいちゃんは、ユーゴスラビア人です。ぼくは、おにいちゃんも、もしかしたら、
「ユーゴ、ユーゴ」
といわれたのかもしれません。  
   いま、ぼくは、あまりけんかをしません。
   ぼくのがっこうには、イタリア人やアルバニア人やスペイン人やポルトガル人など、たくさんいます。ぼくは、ちゅうごく人でも、ユーゴスラビア人でも、どっちでもいいとおもいます。いっしょにあそぶとおもしろいからです。


題名:よなみねせんせいへ

名前:加藤 洋崇さん

国名:スイス

   せんせい、あのね。ぼく、ながいじかん、ひこうきにのってオランダにきたんだよ。日本であさひこうきにのって、オランダにきたとき、まだあかるかったよ。でも、ほんとうは、日本ならよるの十二じはんくらいだとおもうよ。だって、おかあさんがひこうきのなかで「いま十一じくらいだから、ねなさい」っていったんだ。そこは、デンマークのうえくらいで、それから、一じかんくらいでくうこうについたんだもん。
   でも、ぼくは、ねむれなくって、そとをみたの。そしたら、大きなくもとかふたごのくもとかあったよ。わたがしみたいなくももあったよ。くもが、かぞえきれないくらいいっぱいあっておもしろかった。
   そういえば、ひこうきのなかで、おねえちゃんとトランプもしたよ。スピードっていうゲームだよ。おねえちゃんは、とてもつよく、すこしおまけしてくれたんだけど、ぼくは、かてなかったんだ。それから、ゲームボーイポケットもしたよ。おとうさんも「させて」っていってしたけど、つまんないってすぐやめたよ。 ひこうきのまどがしまったら、ぼく、テレビをみたんだ。ヘッドホンでおとをきいたの。テレビのこえのほかにおうたもきこえたよ。でも、ぼくは、テレビがおもしろくて、シートベルトのマークがでてもずっとみてたんだ。
   ひこうきがななめになってもみてたんだけど、とちゅうでこえがきこえなくなって、おねえさんの「もう、つきますよ」というこえがきこえたの。ぼくは、そろそろだなと、わくわくしたよ。
   いまぼくは、がっこうにたのしくいってるよ。せんせいもげんきでね。


題名:理想

名前:広田 亜希

国名:スペイン

   朝、私が学校に行けば、みんな笑顔で私を迎えてくれる。そんなこの学校がとても気に入っている。海外の日本人学校の良い所は日本よりも人数が少ないから、男子でも女子でも全体で仲良くなれる事だと思う。私は、日本では同じ学年でも知らない人がたくさんいた。けれど、こっちではそういうことはないと思った。 
   これは私の理想の学校である。ずっと、「たくさん友達ができたら楽しいだろうな」とか「みんな仲良くできるのはどんなに良いだろう」とか考えていた。だから今の学校は好きだ。
   「学校生活」という言葉の意味は「学ぶこと」「勉強すること」というのもあると思う。でも、それだけじゃなく、「人を学ぶこと」という意味もあると思う。学校で学ぶことは様々だと思う。社会について、計算、数学についてや、人類について。でも、「人間関係について」も学ばなければいけないのではないだろうか?
   海外で学ぶこともあった。外国人の私達にやさしく接してくれたこと、私達が笑いかければ、笑い返してくれること、そして言葉が通じ合わなくても分かり合えたこと。そういうことはとても大切で尊いことである。
   学校は大切なものでなければいけないものであると思う。なぜならば、「ふれあいの場」の一つであるからだ。 私は勉強だってしておかなければならないけれど、他の人とふれあうことも大切だと思う。それはやはり理想の学校だとまた確認してしまう。それは言葉では言い表わせない何かがある。そして、また同じように学校が始まり、何かを一つ覚え、日々成長してゆくのだろう。
   大人になっても忘れられないような学校。それが私の理想でそれを造りあげてゆきたい。




題名:不思議な力がある学校

名前:赤嶺 智子さん

国名:スイス

   ベルリンといえばドイツの首都である。首都だから、とうぜん日本人も多いと思いがちである。  
    ここには「ベルリン日本人国際学校」という日本人の子が通える学校がある。が、生徒数は今のところ十三人。中学生もいれて十三人なのだ。私もそのうちの一人として学校に通っている。この学校は複式授業である。こちらでは一年生、あちらでは二年生と背を向けあって勉強している。
   この学校での不便なことは日本の学校のように大きなことがなかなかできないことである。たとえば学校祭などをすれば、一人二役多ければ三役と。
   でもこの学校にはいいことがある。日本の学校では学べないことをこの学校は教えてくれた。そのうち一つが「年齢に関係なく遊べる」だ。だって「一年生は一年生と、二年生は二年生と」なんて言ってられない。全校十三人なのだから。
   その十三人だけでもみんな立派に輝いている、歌を歌えば四十人くらいの歌声にきこえる、話をすればみんな静かに話をする人の方を向く、約束すればみんな守ってくれる・・・。
   こんないい学校はほかのどこにあるのだろうか。私はよくそう思う。もしかすると、日本の大きな学校よりも、ここのような小さな学校のほうがいいかもしれない。
   私はこの学校にきて本当によかったと思っている。この学校が大好きだから、そしてこの学校でしたこと、これからすること学ぶことを大切にしていき、一生の宝物になるようにしたい。
   この学校には不思議な力がある。この学校で生活してみないとわからないが、たしかにこの学校には不思議な力がある。


 



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