第12回受賞者一覧

題名 話せないからこそ・・・
名前 花田 紗織里 13歳
国名 ドイツ
 私が今通っている、ISFというインターでのことである。
「ありがとう!」
プリントでわからないところを教えてくれた友達に、にっこりわらってそう言った。そうしたら向こうも、にこっと笑い返してくれた。
  そんなことはよくあることで、時には「どういたしまして」と少し恥かしそうに、また「わからないところがあったらまた聞いてね」などと言ってくれるときもある。友達や時によって反応はそれぞれ違うけど、どんな反応でも、向こうの優しさが笑顔を通して伝わって、こっちまでふわっとした心地よい、優しい気持ちになれる。そして、どんなに難しい問題でも解ける気がしてくるから、頑張ろうっていう気持ちになれる。そんな瞬間であることには変わりない。
  いまだに言葉をうまく話せない私にとって、問題などの意味がわからず友達に聞くのは日常茶飯事。出来るだけ自力で理解しようとはしているけれど、それでもやはり大変なことには違いない。そんなときに助けてくれる友達の笑顔は、もはや私にとって必要不可欠なものと化してしまっている。そして私自身、その笑顔や先ほど書いた瞬間が大好きだ。
  たった一つの笑顔でこんな気持ちになれたり、それが必要不可欠なものとなっているなんて、日本では絶対にありえなかった。いや、ありえないどころか、そんなことを考えもしなかった。それはきっと、日本ではちゃんと言葉がわかるから。この気持ちは、言葉がわからないからこそのものじゃないかと、常々そう思う。
  だから、早く言葉を話せるようにはなりたいけれど、それと共に、この気持ち・・・私の大好きなものを忘れずに、大切にしていきたいって、そう思う。

題名 奏太(SOUTA)
名前 保科 孝太 8歳
国名 イギリス

ぼくの弟はわがまま。
本当にわがまま。
カンペキにわがまま。
ナーサリーむかえに行くと、大よろこびで、大こうふん。
道を走るので、ぼくはいつも心ぱいです。
奏太が車にはねられたら、
小さくて丸々してるから、
ポーンとお空にとんでしまうと思う。
ぼくは、それが見たくない。
本当に見たくない。
カンペキに見たくない。

おもちゃで楽しくあそんでいると、
すごいスピードでやってきて、
とりあげちゃう。
「イッツ マイン!」
ぼくはいつもくやしい。
本当にくやしい。
カンペキにくやしい。

お兄ちゃんも、
ぼくのことそんな風に思っていたのかなあ。


題名 初めての外国人のお友達
名前 石井 桃香 9歳
国名 オーストリア
 アフガニスタン出身の「レザイ=フェリシタ」ちゃんが、私がオーストリアのウィーンに来て初めてできた外国人の友達です。
  七月になって、私はウィーンにあるドイツ語のほ習校に通い始めました。ほ習校のとなりのせきにたまたまフェリシタちゃんがすわっていました。わたしは「まだお友達ができてないなあ。でも、話しかけるのははずかしいし。」と思っていると、まちがえて、私の足がフェリシタちゃんの足にぶつかってしまいました。その時、「よおし、何でもいいからやってみよう。」と自分に言い聞かせて、ドイツ語で
「すみません。」
と言いました。するとフェリシタちゃんが、
「ぜんぜんだいじょうぶだよ。」
と言ってくれました。そして、まだ名前を知らなかったので、名前を聞きました。すると、
「レザイ=フェリシタです。」
と教えてくれました。
  その日、帰る時にフェリシタが手をふってくれました。もちろん私も手をふりかえしました。こうして、私達は知り合い、それからどんどん仲良しになっていきました。
  ドイツ語のほ習校に一ヶ月通って、最後の授業の日にフェリシタちゃんが私を家にしょうたいしてくれました。アフガニスタンりょう理の「コトラ」を食べました。ミネストローネにパンをつけた感じのりょう理は、とび上がるほどおいしかったです。いとこのジィーバーちゃんとも仲良しになりました。私が帰る時には、いっしょにバスにのって、電車の駅まで送ってくれました。とても楽しい一日でした。
  私達は、おたがい国がちがって言葉がちがうけれど、どっちもしゃべれるドイツ語でコミニケーションをとって仲よくなりました。こうすれば、これから世界の人達と仲よくなれると思いました。

題名 日本の運動会
名前 ベーム ジュリアン 欧貴 10歳
国名 ドイツ
 ぼくはスポーツが、あまりとくいではありません。でも、日本の運動会は大好きです。なぜならば、日本の運動会はお祭りみたいで楽しいからです。
  補習校の運動会の二日前は、ドイツの学校のスポーツフェストでした。スポーツフェストでは、五十メートル走のタイムをはかったり、走りはばとびのきょりをはかったり、ボール投げのきょりをはかったりしました。そして最後に、一人一人に成績表がわたされました。「フェスト」とは言っても、お祭りではなくて、体力そく定のようです。
  日本の運動会は団体きょうぎがあって、とてももりあがります。とく点も、こじんではなくてグループできそいます。き馬戦や、つな引きや、玉入れはとても楽しいです。子どもだけじゃなくて、お父さんお母さんもさん加します。そしておべんとうの時は、ピクニックみたいです。大河(たいが)君のお母さんは、べんとうを作りすぎて、ほかの人に配っていました。ダニエル君のお母さんは、べんとう作りのために四時間しかねなかったそうです。最後にグループ対こうリレーでもりあがった後、赤団、白団のとく点発表がありました。勝っても負けても楽しい一日でした。日本の運動会はスポーツやゲームやおべんとうを楽しみながら、みんなと同じ時間をすごす事が大切なのです。だからぼくは、日本の運動会がお祭りみたいだと思うのです。
  ドイツの学校の友だちは、こんなに楽しい運動会を知りません。もしぼくが、 「日本の運動会はお祭りみたいだよ。」と言ったら、みんなびっくりするでしょう。ほくは補習校に通っていて少しとくをした気分です。運動会も日本の文化の一つだということがわかりました。

題名 おらんだとにほんのちがい
名前 平沼 卓 7歳
国名 オランダ
 ぼくは、にほんでたのしいまいにちをすごしていました。おとうさんのしごとでおらんだにいかなくてはいけなくなりました。そして、おらんだにきたときぼくは、さんさいでした。ぼくは、びっくりしました。だってにほんとぜんぜんちがったのです。なぜかというとすごくゆたかなくにだったからです。
  あめがいっぱいふるのでみずがたくさんあります。みずがたくさんあるので、まちじゅうにうんががあります。さっかーじょうもたくさんあります。ぼくは、まいしゅうすいようびには、じぶんがはいっているさっかーちーむのれんしゅうじょうでれんしゅうをします。まいしゅうどようびには、あいてのちーむのれんしゅうじょうにしあいにいきます。ときどきおとうさんとこうえんのよこにあるさっかーじょうでさっかーのれんしゅうをします。とにかくさっかーじょうがいっぱいあるのです。さっかーじょうのよこにはうんががあります。あるときぼくのおとうとが、うんがにはまりました。おらんだではよくあることです。こういうことのためにみんなすいえいきょうしつにかよいます。すいえいきょうしつでは、ふくやずぼんやくつをはいておよぎます。はやくおよぐのではなくて、ながいじかんういていたり、ながいきょりをおよぐれんしゅうをします。こんどぼくは、ごみぶくろをだれかにぷーるのなかにほうりなげてもらってそれをうけとり、くうきをいれてうきぶくろにしてたすけをまつれんしゅうをするよていです。これでうんがにおちてもだいじょうぶです。
  にほんとおらんだには、ちがうことがたくさんあります。でも、ぼくはどっちもすきです。もっとおらんだごをはなせるようになっておらんだじんのともだちをふやして、おらんだとのちがいをおしえてあげたいです。そして、おおきくなったらおらんだではたらきたいです。
 
 

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