私は父の仕事の都合でドイツに来て2年になる。ドイツでの
2年間を振り返ってみるといろいろな事があった。とくに私の
心に深く残っているのは「ドイツ人」という人種だ。それは私
にとってユニークなものだった。
母と私が銀行に行ったときのこと…たった一台しかないAT
Mが壊れていたのだ。ぼーぜんとしてしまった。これではお金
が下ろせない。近くに銀行はないしどうしよう。ところが、私
達の前に銀行にきていたドイツ人の若い男の人は「壊れている
ね!Hahaha。」と笑って言うのだ。日本人なら怒って、
行員にくってかかったと思う。
電車が遅れている時もそうだった。ドイツでは電車がよく遅
れる。そして、その遅れかたが半端ではない。三十分以上遅れ
ることもよくある。日本では待つことはなかったので、時間が
たつにつれて怒りがこみ上げてきて、足も震えてくる。私はふ
とドイツ人はどうしてるのかなあと思い、周りを見てあぜんと
した。楽しそうに話をしている人もいれば、音楽を聞いている
人もいるし、本を読んでいる人もいる。皆、電車が遅れている
のを全く気にしていないようだ。日本人なら私の様にいらいら
して待つか、駅員に怒鳴るかすると思う。少なくとも待つ時間
を楽しく過ごすということは考えないだろう。でもなぜドイツ
人は日本人が怒るような所で楽しくしてられるのだろうか。そ
れはドイツ人が不便なことに慣れているからだと思う。日本人
は便利なことに慣れている。だから少しでも不便だといらいら
する。日本人は楽しく時間を過ごせない。
日本の電車は正確に動くし、機械はいつでも使える。それで
も私は日本よりドイツの方が落ち着ける。電車が遅れ、機械が
動かなくても、日本より落ち着けるドイツが大好きだ。
あと少しで日本に帰る。けれどもその前に日本人とドイツ人
の違い、そしてドイツ人の良い所をもっと見つけてから帰りた
いと思う。 |