題名 不便でもめげないドイツ人
名前 樋口 由実 12 歳
国名 ドイツ
インタビュー
 私は父の仕事の都合でドイツに来て2年になる。ドイツでの 2年間を振り返ってみるといろいろな事があった。とくに私の 心に深く残っているのは「ドイツ人」という人種だ。それは私 にとってユニークなものだった。
 母と私が銀行に行ったときのこと…たった一台しかないAT Mが壊れていたのだ。ぼーぜんとしてしまった。これではお金 が下ろせない。近くに銀行はないしどうしよう。ところが、私 達の前に銀行にきていたドイツ人の若い男の人は「壊れている ね!Hahaha。」と笑って言うのだ。日本人なら怒って、 行員にくってかかったと思う。
 電車が遅れている時もそうだった。ドイツでは電車がよく遅 れる。そして、その遅れかたが半端ではない。三十分以上遅れ ることもよくある。日本では待つことはなかったので、時間が たつにつれて怒りがこみ上げてきて、足も震えてくる。私はふ とドイツ人はどうしてるのかなあと思い、周りを見てあぜんと した。楽しそうに話をしている人もいれば、音楽を聞いている 人もいるし、本を読んでいる人もいる。皆、電車が遅れている のを全く気にしていないようだ。日本人なら私の様にいらいら して待つか、駅員に怒鳴るかすると思う。少なくとも待つ時間 を楽しく過ごすということは考えないだろう。でもなぜドイツ 人は日本人が怒るような所で楽しくしてられるのだろうか。そ れはドイツ人が不便なことに慣れているからだと思う。日本人 は便利なことに慣れている。だから少しでも不便だといらいら する。日本人は楽しく時間を過ごせない。
 日本の電車は正確に動くし、機械はいつでも使える。それで も私は日本よりドイツの方が落ち着ける。電車が遅れ、機械が 動かなくても、日本より落ち着けるドイツが大好きだ。
 あと少しで日本に帰る。けれどもその前に日本人とドイツ人 の違い、そしてドイツ人の良い所をもっと見つけてから帰りた いと思う。

題名 小さなトロフィー
名前 渡邊 拓実 9 歳
国名 フランス
インタビュー
 ぼくは、毎週土曜日に日本人のサッカー教室へ通っている。 ぼくは小学三年で、ぼくのクラスは一年と二年もいっしょにれ ん習している。いつもどろまみれになって、いっしょうけんめ いやっている。先月、フランスのクラブチームとはじめてし合 をした。いつもれん習している赤土のグラウンドとちがい、と ても大きなしばふのし合場へいった。いろんなチームがきてい たが、ユニフォームをきていないのはぼくのチームだけだった。 なんとなくはずかしい気がしたが、みんな自しんがあったので 勝てると思った。でもし合がはじまると、自しんはいっきにき えてしまった。どのチームのフランス人も、風のように早く走 り、どんどんゴールをきめられた。ぼくのチームで一番うまい 人でもボールにさわることもできなかったくらいだ。けっきょ く、一日いろいろなチームとたたかったが、ぼくのチームは一 点もとれなかった。終わったとき、ぼくのチームのみんなは小 さなトロフィーをもらった。帰るとき、その小さなトロフィー を見ていたら、自分たちの力を見ているような気がした。し合 のことはだれも話さなかった。
 それからすこしして、日本人学校にフランスのげん地校から たいけんじゅぎょうで、フランス人がやってきた。先生から、 日本のあそびを教えてあげなさいといわれて、ぼくはけん玉と おりがみを教えてあげた。フランス人たちは、いっしょうけん めいがんばっていたけど、さいごまでじょうずにはできなかっ た。ぼくはそのとき、国によってとくいなものがあるのだなと 思った。そしてとくいでないものをとくいにするには、とくい な人の何倍もがんばらないといけないのだとも思った。これと 同じように、ぼくのサッカーチームは、もっともっとがんばら ないとフランスのチームに勝てないと思った。そう考えたら、 し合でまけた気もちがすこしだけらくになった。

 
 

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